[ 氷見と高岡編 ]

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氷見と高岡編

2004年3月20日(土)〜3月21日(日)
場所 富山県氷見市・高岡市
天気 晴れ

スポット 概要
氷見
海越しの立山連峰と虻が島 氷見の海岸からの時々刻々と変化する立山の姿
海越しの立山連峰と日の出 朝旅館の窓から見た日の出
高岡
瑞龍寺 前田利長の菩提寺。国宝。
前田利長墓所と八丁道 利長の墓と瑞龍寺を結ぶ道。
高岡大仏 日本三大仏のひとつ。
高岡古城公園 利長が築いた城の跡。
土蔵造りの町並みと格子造りの町並み 情緒ある高岡の古い町並み。

プロローグ
金曜の夜、以前より氷見からの立山を切望していた相棒は気圧配置をしばし眺め、突然の「明日の朝、氷見のライブカメラで立山が見えてたら行く!」宣言。

【1日目】氷見でひたすら立山を見る

その日、日本海側は高気圧におおわれていました。早朝「見えてる!」の言葉に起こされ、おでかけ決定。本数の少ない氷見線との乗継がいい7時過ぎのサンダーバードに乗り込みました。土曜かつ祝日の朝一番ということで、自由席はあっという間に満席。これからの長旅、喫煙車両とはいえなんとか座ることができてよかった...(特急は禁煙車のほうが人気で、10分前にはすでに長蛇の列ができていました)。

立山の見え具合は時々刻々とかわります。氷見に着く頃にもまだ見えているだろうか、日のよく当たる昼からはもっとクリアに見えるだろうか...と期待と不安が混ざった複雑な気分で移動時間を過ごし、高岡で下車。駅構内の「立山眺望」チェックをする間もなく、氷見線に乗り換えました。

雨晴を通過する頃、海岸の向こうにちょっとかすんではいますが目の前に広がる雪をかぶった立山があらわれました。

氷見駅に到着したら、はやる気持ちを抑えつつまずは観光センターで宿の手配をすませます。もともとは日帰りの予定でしたが、せっかく片道3時間半かけてきたんだし、翌日はもっときれいに立山が見えるかもしれないし。しかも氷見といえば海の幸、食べて帰らないとソン!ということで1泊することにしました。
氷見線
氷見線は旅情そそるワンマン
1両編成のディーゼル車。

写真でよくみる虻が島までは、氷見駅から10kmほど。とりあえずタクシーで虻が島の見える海岸まで行きました(ちょっと高かった...)。最初は立山が見えるだけで御の字でしたが、人間というのは欲張りなもので(^^;)「この空がもっと青かったら、さぞかし美しい立山連峰が見えることだろう!」と上向きのコンディションに期待が膨らみます。で、空が晴れるまで海岸線を3時間ほどウロウロ。晴れてきてから1時間くらいは海岸に座って、流れる雲と立山を静かに眺めていました。(”ボーッ、気が向くとパシャッ”って感じです。われながら贅沢な時間の使い方...)


夕方になって寒くなってきたので、バスで町の方に戻りお宿にチェックインすることに。ガイドブックに載っている宿はどこも満室で、現地で教えてもらった1部屋だけ空きのあるという宿でしたが、用意されたのは窓から海が見えるいいお部屋です。

お腹ペコペコだった(虻が島が見える場所周辺は昼食を食べられるところがなかった)ので、夕食は早めにお願いしました。

メニューは期待通り海の幸づくし!旬が終わりかけという寒ブリも、まだ脂がのっていて美味〜。トロにも勝るブリのお刺身、ブリの身ってこんなに透明感があったのね。ブリかまの煮付けは、やわらかくてジューシー。身のしっかり付いたかに酢やパリパリのカレイのから揚げもあって、地元の方も自慢の富山湾の魚は絶品でございました。

立山が見える海側の部屋
宿は立山が見える海側の部屋。
日中はクッキリみえた立山ですが、
夕方はボンヤリ空気に溶けるよう。
でも、ほんのりピンクづいてます。

【2日目】のんびり高岡観光
2日目は早朝から、なにやら相棒がはしゃいでいました。障子を開け朝日が差し込む窓に目をやると、遠くの立山がシルエットで浮かび上がっているではないですか!太陽はあっというまに昇るもの。あわてて飛び起き、窓を開けて白い息をはきながら鑑賞しました。気象情報によるとこの時の気温は氷点下。どうりで寒いはずだ...(^^;

早起きしたので朝の時間をゆっくり過ごしてから朝食(残念ながら海の幸メニューではありませんでした)。8時過ぎのバスの時間にあわせて身支度を整えます。窓のほうを見ると、日の出のときは輪郭がはっきり見えていた立山も、日が昇りきってしまってからは空気の層にすっかり身を隠していました。

この日は立山が見えればもうひとつの代表的なスポット雨晴海岸に行く予定でしたが、どうも無理そうなのでのんびり高岡を観光することにしました。(晴れたから見えるというわけでもない難しいところ...)
宿の窓からの朝日
宿の窓からの朝日。
海側の部屋で感謝(^^)

高岡は利家の長男で二代藩主の利長がつくった町。前田家というと金沢のイメージが強いですが、高岡は加賀藩第二の都市だったそう。これは、なかなか見ごたえありそうです。

1日目の朝、富山のガイドブックを入手しておいてよかった。なにせ「大仏がある」ということ以外、高岡についてはほとんど知りません。


旅館前のバス停から高岡までは、バス1本で行けるのでとても便利。8時過ぎに氷見を出て、高岡には9時ごろに着きました。

まだ店が開いていない静かな商店街を抜け、まずは高岡大仏に向かいます。緑の豊かなお寺の境内にど〜んと鎮座しているのをイメージしていましたが(鎌倉の影響だな...)、高岡大仏は商業地域に突如あらわれます。信仰の対象というよりは、庶民の暮らしが近くにある場所で見守ってくれている印象があって、とても親しみやすい仏様です。

その後近くの高岡城跡をちょっぴりのぞいてから、土蔵造りの町並みと格子造りの町並みを練り歩きました。どちらの町並みもゆったりと時間が流れていて、知らない地なのにふるさとに帰ってきたような気持ちになります。

カタクリの花
古城公園で春の訪れを
告げるカタクリの花発見。

高岡には本数の多いループバスがあるので、移動がラクチン。いっきに高岡駅まで戻ります。駅の北側は繁華で今も昔も商人の町という感じでしたが、今度は閑静な南側、利長が眠るお墓と菩提が弔われているお寺にいきます。

とにかく立派で驚いたのが瑞龍寺。平成に入ってから国宝に指定されたそうですが、なるほどうなずけます。江戸に入ってからの建物なのでそう古くはないですが、荘厳で伝統より防災に長けた様式はモダンささえ感じるほどです。高岡にきたら、瑞龍寺ははずせません。さすがに他のスポットと比べても、観光客の数が違いました。

帰りのサンダーバードの指定席は、どの便も満席。始発ではない高岡から、自由席しか選択肢が残されていません。 ヒヤヒヤしながらも、行きに学習した喫煙席狙いで何とか座席確保できました。

まずは
海越しの立山連峰と虻が島

ぷろろーぐ立山連峰と虻が島立山連峰と日の出瑞龍寺前田利長墓所と八丁道高岡大仏高岡古城公園古い町並み

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