[ 東山魁夷館 永遠の風景(内覧会) ]

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東山魁夷館・特別展:東山魁夷 永遠の風景(内覧会)

(2017.4.9)
はじめて東山魁夷の作品と出会ったのは、テレビCMだったでしょうか。青い森の中を白馬が歩いていたように記憶しています。それから長い年月が経ち、この日ようやく原画と対面することができました。

学芸員さんの解説がきけました
東山魁夷が79歳の時、長野県に作品960点を寄贈しました。県は、展示するための施設を建設し、1990年(82歳の時)に県立信濃美術館の一部としてオープンしました。それが、東山魁夷館です。信州は魁夷が大学時代に、自然の素晴らしさに感銘を受け、何度も訪れ描いている場所です。今残っている作品の4割は、信州を取材したものといわれています。
弟子や子供がいなかった魁夷は、自分なきあとも自らの作品を守り伝えていくため、他のいくつかの地にも作品を寄贈しています。

長野県信濃美術館・東山魁夷館 公式サイト

東山魁夷館が開館して27年になります。2017年5月31日より改修のため休館になることから、いつもは年間6期に分けて展示している館所蔵の本制作34点を、一度にすべて展示する特別展「東山魁夷 永遠の風景」が開催されることになりました。
これに合わせ、 ブロガー向けの内覧会が行われるとのことで、代表的な作品を堪能し、写真つきでレポートできるチャンスと応募しました。当選して招待状を頂いたのは、開催の1週間前!バタバタと長野行きの手配をして、この地を訪れました。(かなり大変でした(^^;)

事前にもらった内覧会のスケジュールでは、鑑賞できる時間は撮影を含め1時間ほど。これでは時間が足りないと思ったので、無料の内覧会に参観する前に、有料ですが通常入館をして予習をしました。

閉館間際という1日の中でも訪れる人が少ない時間帯だったので、気の向くままに作品の前に立ち、自分のペースで好きなだけ楽しめました。(おすすめ!)

入館してすぐ、目の前の壁面に、魁夷の言葉がありました。

"いままで、なんと多くの旅をして来たことだろう。そして、これからも、ずっと続けることだろう。"

魁夷は絵画だけでなく、ことばを多く残しています。手元にある本「日経ポケットギャラリー 東山魁夷」では、作者自身のことばで作品を解説しています。

この階段を上がると展示室です。今回は本制作の34点が勢揃いし、まさに魁夷の人生という長旅を感じられる空間となっています。(東山魁夷館が開館して以来、初めてとのこと。)

作品は意外に大きく、絵の前に立つだけで魁夷の世界にどっぷり浸れます

館内の照明は思っていたより明るく、深い色の中に作られた微妙なグラデーションや岩絵具のザラザラな質感までよく見えます。意外にも絵画を保護するアクリル板をはめていないものが多く、作品をより直接的に鑑賞できます。

館長さんです。笑顔で撮影に応えてくれました。内覧会を開催した意義を説明され、ブロガーの皆さんの創造性に期待しているとおっしゃっていました。

しかし、会場内の風景だけでは、作品や美術館の魅力を伝えることが難しいので、館長さんに相談したところ、作品毎の撮影について許可をいただきました!この場を借りて、お礼を申し上げます。(おかげで伝えたいことを盛り込むことができました)

このレポートは、これまで多くの美術館を訪問し、紹介してきた経験を活かして、感じたままを綴っています。それでは、名作ぞろいの今回の特別展をご紹介します。

まずは、東山魁夷 永遠の風景(1)−さまざまな風景と出会う−


はじめに(1)さまざまな風景と出会う(2)心を写す情景を描く (3)旅の終着点へ

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